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自己肯定感が物事の習得に及ぼす影響
今回は自己肯定感の影響について、学習法に焦点をあてて述べてみます。 自己肯定感という前提 世間には「習うより慣れろ」という言葉があります。職人さんや料理人を初めとしたモノづくりの人、あるいは私ども援助職でもよく聞く…
川崎での精神医療は・2
メンタルクリニックは背景がより重要 精神科は症状や状態像を見つめること以外の要素を必要とするところとが多いです。その大きなものは、科学に準ずる以外の要素つまり個人事情を踏まえる必要があることでしょう。 不安神経症や恐怖症、PT…
川崎での精神医療は・1
私は家族・対人関係問題や社会事象に伴う精神医療が専門のため、今日は多様性の高い川崎でメンタルヘルスを扱うメリットを述べていきたいと思います。まずは産業メンタルヘルスを例にとります。 〇 様々な社会問題を有する川崎 私は仙台か…
うつ病と神経症の兆候 ~何気ない変化を捉える~
今回は前置きが必要なので長文になりますが、ポイントは後半の「うつ病における意外な兆し」です。 病状の成り立ちと流れの重要性 例えばうつ病という診断は、現在はクリアカットに様々な症状の有無のみで分別されますが、以前は病態像の把握…
不安定な時こそ、相手の事情をみつめる
相手の気持ちをのぞき込む 人間関係で悩んだ時に、自分がどのようにしたらいいかと考えがちです。確かにこのような視点が優先されることは初めのうちは仕方ないことです。しかしカウンセリングや事象帯にする解釈を加えていくことによって、相手の視…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・③
前回の「その2」では酒の売り方を例に出しました。最後の項はまさに酒の売り方がマーケティングに沿っているのなら、なおさら治療側もそのような流れで啓蒙活動可能ではないかという前提です。 よって今後のアルコール三本柱は、まさに「自助グルー…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・②
前回の「その1」では、アルコール依存症治療の三本柱とその順番に対する考察を踏まえました。改めてアルコール依存症は症状の病よりは「衝動の病」が中核です。よって当事者が「その気になる」ことが必要で、逆に周囲や我々援助側からみれば、当事者に「そ…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・①
〇 納得感がない体験や決断が、いびつな人間関係の源 今回は改めて、昔ながらのアルコール依存症治療の「三本柱」を見つめていきたいと思います。背景にはこのマークが出たころには、援助側も当事者側も「酒をやめる」こと自体が目標になってました…
トラウマと自己肯定感のありかたについて
〇 前置き : 人が行う援助だから「人間味」を無視できない。 前回「トラウマと認知行動療法」について述べました。このコラムを書いた背景は「援助者側が当事者との前提の違いに気づかないことがないか」を日頃から臨床的に感じるためです。 …
トラウマの影響と認知行動療法(後)
前半はトラウマと機能不全家族について再考しました。後半は認知行動療法など将来を拡げる治療法を用いる際における、トラウマサバイバーの反応を踏まえた留意点です。 ▼トラウマの影響と認知行動療法の前編はこちら https://bl…