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こころ、こんにちは。ブログ

    川崎沼田クリニック

CATEGORYその他のお悩み

いじめ 加害者 被害者

トラウマ治療のゴール(後) – 極端さを手放す

前回は家族問題や人間関係上のトラウマが「極端さ」をもたらすことを中心に解説しました。今回の後半は、自動車教習の例えを用いてトラウマ治療のゴールを説明していきたいと思います。 前半記事はコチラ☞ トラウマ治療のゴール(前) - 極端さ…

スマホを触るドクター

トラウマ治療のゴール(前) – 極端さを手放す

本日のテーマは、精神科・心療内科の日常診療でよく訊かれる「トラウマ治療のゴール」についてです。 火山の噴火口に蓋だけしても、かえって下のマグマが熱くなるだけ 当メンタルクリニックでは、虐待やDV、ハラスメントやいじめ体験など、…

コーヒーカップ 2つ

加害者は元被害者 (中)

前回は、「煽り運転」における心理状態 (衝動励起) の流れを示しました。このあとは、煽り運転の流れにおける心理学用語の解説、「敵意帰属バイアス」の説明します。まずはバイアスの生じ方について述べ、次項にて煽り運転への結びつけとします。 …

コーヒーカップ 2つ
  • 2023
  • うつ病と神経症の兆候 ~何気ない変化を捉える~ はコメントを受け付けていません

うつ病と神経症の兆候 ~何気ない変化を捉える~

今回は前置きが必要なので長文になりますが、ポイントは後半の「うつ病における意外な兆し」です。 病状の成り立ちと流れの重要性 例えばうつ病という診断は、現在はクリアカットに様々な症状の有無のみで分別されますが、以前は病態像の把握…

空 草原

アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・③

前回の「その2」では酒の売り方を例に出しました。最後の項はまさに酒の売り方がマーケティングに沿っているのなら、なおさら治療側もそのような流れで啓蒙活動可能ではないかという前提です。 よって今後のアルコール三本柱は、まさに「自助グルー…

スマホを触るドクター

アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・①

〇 納得感がない体験や決断が、いびつな人間関係の源 今回は改めて、昔ながらのアルコール依存症治療の「三本柱」を見つめていきたいと思います。背景にはこのマークが出たころには、援助側も当事者側も「酒をやめる」こと自体が目標になってました…

震災とコロナ : 災害後の「気が立つ」反応

有事時の心因反応 東日本大震災後数回、東京から現地のアルコール問題の支援に携わっています。沿岸部の気仙沼・南三陸に向かう道路の周囲の木々の下半分は、津波の塩水をかぶって茶色に染まっていることに驚かされました。しかし現地の人々と触れて…

摂食障害 : 「やめること」を目標とできない依存症

これまでも何度か述べている摂食障害ですが、断酒・断薬など完全に止めることができないただ一つの依存症という側面があります。 子どもからの問題行動 : ひきこもりや摂食障害 従来依存症と言われるものより、より根本が深い嗜癖行為と…

暴力 ストップ

行動経済学の応用(2) : その気になれば依存症治療は明るい

前回に引き続きで、今度は依存症治療のこれからについてです。 「その気にさせる」戦略へ : 行動経済学の視点 我々は「行き詰まり」から「変化に向けて動く」は全く未経験な流れではありません。なぜなら日々私たちがいかにモノを買っても…

セリンクロとアルコール依存症の治療

こんにちは。川崎市内で心療内科の医師をしております沼田と申します。 今回は、アルコール依存症における飲酒量低減を効能又は効果とする国内で初めての薬剤「セリンクロ」について詳しく解説していきます。 ナルメフェン(セリンクロ)の注…

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