CATEGORYその他のお悩み

AIカウンセリングと対面カウンセリングの違い :「会うこと」の意味を考える
「聞いてくれるAI」と「先を見据える医療者」のカウンセリング 最近では、AIと会話しながら自分の悩みを整理する方が増えています。いわゆる「AIカウンセリング」を受ける人が多く見られます。確かに、AIは休まず話を聞いてくれるし、あいづ…

星1レビューの奥にある「正義」と「ギャラリー」の心理
精神科・メンタルクリニックをめぐる誤解とその背景 私たち精神科・心療内科などのメンタルクリニックに対して、ときおりGoogleレビューで「星1つ」といった強い否定的な評価が寄せられることがあります。その多くは「お勧めしません」と断定…

口コミに込められる “正しくありたい” 想い
今回はSNSや口コミなどにおける、“伝える衝動”とその奥にある心のしくみについて述べます。 想像で語る「口コミ」が生まれるとき ある場所に行こうと思ったとき、何かを選ぼうとしたとき、その印象を決める手がかりとして、誰かが残した…

不機嫌というハラスメントに振り回されるあなたへ:心の距離を変えるカウンセリングの力
誰かの不機嫌に振り回されていませんか?時に不機嫌はハラスメントとなります。その不機嫌な感情の背景と向き合うカウンセリングの可能性について、心療内科の視点からやさしく解説します。 【はじめに】不機嫌というハラスメント 日常の中で…

【精神科と口コミ】口コミの本質と、精神科での“こころの試着”という体験について考える
精神科に限らず、口コミは「言葉だけ」では伝わらないもの 最近は病院やお店を探すとき、まずネットの口コミを参考にする方が増えています。もちろん、その中に貴重な意見が含まれていることもあります。でも一方で、それが本当に自分にとって参考に…

“伝える衝動”とその奥にある心のしくみ
今回はいつもよりエッセイのようになりますが、人々がことさら「伝えたくなる衝動」に駆られる様子を利用している現在のSNSなどの通信手段のあり方を、照らし合わせていきたいと思います。 ○ 誰のためでもない「正しさ」が生まれるとき …

なぜ・どうしてを使わない理由
今回はカウンセリングに関するミニコラムです。 日本語の疑問詞には裏の意味がある 私達援助職は、クライアントにその理由や由縁を問いかけるときに、「なぜ」「どうして」という言葉を使わないことが推奨されています。その理由は日本語の会…

ギャンブルの今昔-こころの健康を取り返すべく
今回はギャンブルの行動嗜癖の変遷を取り上げます。まずは日本で典型的なパチンコ・パチスロについてです。 日本のギャンブル依存症の構図-パチンコ・パチスロ依存症 行動嗜癖の代表的な一つであるギャンブル依存症ですが、これはゲーム依存…

トラウマ治療のゴール(後) – 極端さを手放す
前回は家族問題や人間関係上のトラウマが「極端さ」をもたらすことを中心に解説しました。今回の後半は、自動車教習の例えを用いてトラウマ治療のゴールを説明していきたいと思います。 ▼「トラウマ治療のゴール」の前編はこちら http…

川崎での精神医療は・2
メンタルクリニックは背景がより重要 精神科は症状や状態像を見つめること以外の要素を必要とするところとが多いです。その大きなものは、科学に準ずる以外の要素つまり個人事情を踏まえる必要があることでしょう。 不安神経症や恐怖症、PT…