
今回は当院のメインパートの一つである、さまざまな依存症や衝動行為の立ち位置について考えてみたいと思います。さらに、依存症の原因や背景まで深掘りしていきます。依存症について、これらを理解することで、解決の糸口を探りましょう。 依存症が…
怒りの再演と「投影性同一視」 SNSやGoogleレビュー、Xなどで極端に低い評価や否定的なコメントを目にすることがあります。その怒りや断定の裏には、単なる感情の発散だけでなく、心の深層で再生される“過去の怒り”が隠れている場合が…
新年度が始まり、緊張感と慌ただしさのなかで4月を乗り越えた頃、ふと気が抜けたような感覚に襲われることがあります。やる気が出ない、職場に行きたくない、身体が重い……そうした状態を人はよく「五月病」と呼びます。ただ、医学的に「五月病」という診…
今回は身近で遭遇した出来事を心理バイアスにあわせて述べていきます。今回取り上げる事例は、男性アイドルグループのコンサートが終わったあとの最寄駅で見かけた事象です。推し活のために行列に並ぶ人たちの心理に迫ります。 見えない心理的“共感…
消えないトラウマがもたらす共感と巻き込みのあいだで 「どこまでが自分で、どこからが相手なのかがわからない」──こう感じる人は少なくありません。特に過去にトラウマ体験を抱えた人は現在でもトラウマ経験が影響し続けている場合が多く、人との…
不機嫌な人の気持ちの裏側、「気付いてほしい」想い 「不機嫌という武器」という表現は、少し物騒にも聞こえますが、私たちの誰もが心当たりのある行動ではないでしょうか。たとえば、朝からなんとなく気分が晴れず、誰かに話しかけられてもそっけな…
「見られる私」を意識して他人の目(=評価)に縛られる ひとこと「依存」と聞くと、薬物やアルコール、恋愛やスマートフォンを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、私たちの多くが無自覚に陥りやすい依存の一つに、「他人の評価」への依存…
今回は産業医を兼任している立場から、昨今会社側が遭遇するパワハラ(パワーハラスメント)の「訴え」「相談」について述べます。 実は当初パワハラ(パワーハラスメント)が問題視されたとき、その問題点のそもそもは、パワハラを受ける側に対して…
今回は、前回の「決めつけ依存」と取り上げたAC JAPAN広告の、もう一つの例です。 ▼前編をまだご覧になっていない方はこちらから https://blog.kawasaki-numata.jp/acjapan1/ …
今回と次回は、近頃AC JAPANの広告からです。気付かないうちにやっていること、あるいは世相への喚起などについて、既に先回りして制作しているCMがあることに多少驚きを感じています。 決めつけ刑事(デカ)-利用可能性ヒューリスティク…