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トラウマ治療のゴール(後) – 極端さを手放す
前回は家族問題や人間関係上のトラウマが「極端さ」をもたらすことを中心に解説しました。今回の後半は、自動車教習の例えを用いてトラウマ治療のゴールを説明していきたいと思います。 ▼「トラウマ治療のゴール」の前編はこちら http…
トラウマ治療のゴール(前) – 極端さを手放す
本日のテーマは、精神科・心療内科の日常診療でよく訊かれる「トラウマ治療のゴール」についてです。 火山の噴火口に蓋だけしても、かえって下のマグマが熱くなるだけ 当メンタルクリニックでは、虐待やDV、ハラスメントやいじめ体験など、…
正義感という名の嫉妬 : 加害者治療の視点
「許せない」と感じる事柄は、実は許されるなら実行したいこと 当院でもSNS炎上に悩む方の来院が年々増えています。最近になって政府の介入が入ってきたことの影響か、例えば様々な記事を掲載するヤフーのコメント(通称ヤフコメ)欄では、評価が…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える(※追伸)
脂肪アディクション-疾患にならない分類 研修医から十数年、一貫して対人関係に纏わる医療で働いていましたが、ある人から「先生の職場に通っている患者さんは、太っている人が多いですね」と言われたことがあります。これには私も驚きました。 …
摂食障害は何に対する否認なのか -心理学で考える(後)
今回は摂食障害のアディクションとしての解釈の最終項です。「敵意帰属バイアス」という心理学用語を用いて説明します。下記の論著に示しています。 精神科治療学 第38巻増刊号:アディクションとその周辺/星和書店 (seiwa-pb.co.…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える(中)
今回は摂食障害のアディクション性についての中盤です。下記私の論著からまとめています。 精神科治療学 第38巻増刊号:アディクションとその周辺/星和書店 (seiwa-pb.co.jp) ▼「摂食障害は何に対する否認なのか-心理…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える (前)
摂食障害はなぜアディクションに含むのか 一般的にアディクションといえば、アルコールや薬物などの物質に伴う障害、次いでギャンブル障害など行動を対象とした衝動統制障害、そして21世紀に入ってからいわゆる社会的なひきこもりやゲーム・スマホ…
加害者は元被害者 (後)
心理学用語における「敵意帰属バイアス」は、今回取り上げた煽り運転の例だけではなく、様々なところに応用されるものかと思います。最後の項は一連の項の肝である「帰属」観念、および「敵意」としての変換について示します。 ▼「加害者は元被害者…
加害者は元被害者 (中)
前回は、「煽り運転」における心理状態 (衝動励起) の流れを示しました。このあとは、煽り運転の流れにおける心理学用語の解説、「敵意帰属バイアス」の説明します。まずはバイアスの生じ方について述べ、次項にて煽り運転への結びつけとします。 …
加害者は元被害者 (前)
加害者治療の重要性 精神科治療の一つに、加害者治療というのが徐々に出てきています。最初はDVや児童虐待など身体的な攻撃衝動に始まり、次第に心理的な虐待、いじめ、そして万引きや住居侵入や痴漢などの性衝動に対して、様々な治療が行われてい…