CATEGORY人間関係・いじめ・ハラスメント
パワーハラスメント事例「お局」を解釈する (後)
なぜパワーハラスメント事例「お局」を解釈する (後)お局が生じるのか、それはもちろん「許せない」と感じるからです。そしてここには最低三人の登場人物 (主に女性) が必要となります。そもそもの姉が妹役になれる環境があること、そしてその妹役と…
パワーハラスメント事例「お局」を解釈する (前)
今回はパワーハラスメントの女性同士版、俗にいう「お局」と呼ばれるものを事例としてあげて推敲します。人間関係の病ですから、いつもと同様に「加害者には事情がある」という前提をもって解釈を進めていきます。 パワーハラスメント(パワハラ)を…
神経症の治し方-薬物療法の意味
今回は人間関係におけるトラウマ、依存症、うつ病、パニック障害、身体表現性障害、衝動統制障害など、当院で主に扱っている神経症圏疾患における治し方の一つ、薬物療法の意味と説明を述べます。 神経症を治すための抗うつ薬は「浮き輪」 当…
「取引コスト」と「プロスペクト理論」を簡単に解説(後)
今回の「プロスペクト理論」を簡単に解説記事の後半は、取引コストの高さが、現在や将来の人間関係上にどのように影響するかを示します。キーワードは「また同じことが起こってたまるか」という心理抵抗です。 ▼「取引コスト」と「プロスペクト理論…
「取引コスト」と「プロスペクト理論」を簡単に解説(前)
今日は「取引コスト」という用語を「プロスペクト理論」とともに解説します。キーワードは「本当に言いたい相手は別にいる」です。 取引コストを高くするトラウマと「プロスペクト理論」 取引コストとは、成就や達成をするまでの時の猶予期間…
プロスペクト理論を身近な例で考える-「倍返し」の魅力(後)
今回は前回の心理的な基礎のプロスペクト理論を経て、「倍返しの理由」にあわせて、実は倍返しは倍返しではないという心の基準を持ちがちなことからの、社会との新たなこじれについて述べます。前回の内容は本記事最後にありますリンクよりご覧ください。 …
プロスペクト理論を身近な例で考える-「倍返し」の魅力 (前)
〇 プロスペクト理論とは?簡単に説明 身近な例でお話ししますと、以前に「倍返しだ!!」というセリフがキャッチフレーズのようになったドラマがありました。悪役や悪い組織の行動の理不尽を受け止めて、その後にひっくり返すというドラマでした。…
ハラスメントが求めるもの (4)-パワハラ「お局」を例に
前回の肝は「お局さんはすみませんと言って欲しい」ということでした。どうもその背景から、私に謝罪してもらえることに対する強い興味があるのではないかというのがポイントです。 これをと受けて第四項 (最終回) は前回のお局を例に「返し方」…
ハラスメントが求めるもの (3)-パワハラ「お局」を例に
これまで、ハラスメントやかつてのクレーマーと言われるものが、なぜエスカレートや堂々巡りになるのかについて述べました。このようなやり取りは「いつまでも」あるいは「何度でも」相手を変えて繰り返されるという特徴を踏まえ、加害者の立場の人の心理を…
ハラスメントが求めるもの (2)-パワーハラスメント
表題にあわせ、まずは旧来のパワーハラスメントに焦点を当てて述べます。この項の後半は、加害者が無意識に求めているものを、被害者側の視点をあわせて考えていきます。 ▼「ハラスメントが求めるもの」をはじめからご覧になる方はこちら …