CATEGORY依存症
ギャンブルは負けたくて行う (中)
前半はギャンブルの話の前に前提を示しました。この前提をもとに後半は、「ギャンブルは実は負けたくてやっている」ことに対する心理解釈を進めます。
ギャンブルは負けたくて行う (前)
「言葉に出来ない思い」と依存症 依存症(アディクション)と呼ばれる行為や衝動に経緯は、全て一括りに出来るものではありません。確かに依存症は対象物が何であってもほとんどの場合に、「いまの状態に向き合いたくない」という「払拭願望」は少な…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える(※追伸)
脂肪アディクション-疾患にならない分類 研修医から十数年、一貫して対人関係に纏わる医療で働いていましたが、ある人から「先生の職場に通っている患者さんは、太っている人が多いですね」と言われたことがあります。これには私も驚きました。 …
摂食障害は何に対する否認なのか -心理学で考える(後)
今回は摂食障害のアディクションとしての解釈の最終項です。「敵意帰属バイアス」という心理学用語を用いて説明します。下記の論著に示しています。 精神科治療学 第38巻増刊号:アディクションとその周辺/星和書店 (seiwa-pb.co.…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える(中)
今回は摂食障害のアディクション性についての中盤です。下記私の論著からまとめています。 精神科治療学 第38巻増刊号:アディクションとその周辺/星和書店 (seiwa-pb.co.jp) ▼「摂食障害は何に対する否認なのか-心理…
摂食障害は何に対する否認なのか-心理学で考える (前)
摂食障害はなぜアディクションに含むのか 一般的にアディクションといえば、アルコールや薬物などの物質に伴う障害、次いでギャンブル障害など行動を対象とした衝動統制障害、そして21世紀に入ってからいわゆる社会的なひきこもりやゲーム・スマホ…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・③
前回の「その2」では酒の売り方を例に出しました。最後の項はまさに酒の売り方がマーケティングに沿っているのなら、なおさら治療側もそのような流れで啓蒙活動可能ではないかという前提です。 よって今後のアルコール三本柱は、まさに「自助グルー…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・②
前回の「その1」では、アルコール依存症治療の三本柱とその順番に対する考察を踏まえました。改めてアルコール依存症は症状の病よりは「衝動の病」が中核です。よって当事者が「その気になる」ことが必要で、逆に周囲や我々援助側からみれば、当事者に「そ…
アルコール依存症治療「三本柱」を掘り下げる・①
〇 納得感がない体験や決断が、いびつな人間関係の源 今回は改めて、昔ながらのアルコール依存症治療の「三本柱」を見つめていきたいと思います。背景にはこのマークが出たころには、援助側も当事者側も「酒をやめる」こと自体が目標になってました…
摂食障害の治療過程での性的虐待トラウマの関連性
摂食障害は「止めることを目指せない」アディクション 以前嗜癖行為の一覧本の中で、監修者から食べ物依存と摂食障害の項目の一般本の執筆を任されたことがありました。改めて摂食障害だけに関する特徴があり、自助グループや関連団体や支援の必要性…