
今回は、前回の「決めつけ依存」と取り上げたAC JAPAN広告の、もう一つの例です。 ▼前編をまだご覧になっていない方はこちらから https://blog.kawasaki-numata.jp/acjapan1/ …
今回と次回は、近頃AC JAPANの広告からです。気付かないうちにやっていること、あるいは世相への喚起などについて、既に先回りして制作しているCMがあることに多少驚きを感じています。 決めつけ刑事(デカ)-利用可能性ヒューリスティク…
今回は、身体疾患によるうつ状態の事例を示します。身体疾患の症状としてあらわれているもので、うつ病や他の精神障害ではないものです。精神科産業医をしていると、企業検診でも明確には捉えられず、身体の病気として簡単に推測できない不眠や抑うつ気分な…
なぜギャンブル依存になるのか?前回は「両極端」を思わず欲しがってしまうという点で、ギャンブルと強迫性障害との絡みを書きました。しかし「欲しがっている」=「好きなもの」とはならないところが依存症の肝です。欲しがっているのは別の視点にあります…
ギャンブルまでたどり着くのに前置きが長くなりました。これはギャンブル依存症が、従来のアルコール・薬物など物質依存症からはステップアップした複雑な点をはらんでいるためです。そこでギャンブル依存症には、他の依存症にはない特殊性を説明していきた…
前半はギャンブルの話の前に前提を示しました。この前提をもとに後半は、「ギャンブルは実は負けたくてやっている」ことに対する心理解釈を進めます。
依存症の意味を考える -「言葉に出来ない思い」 まず、依存症の意味を考えてみましょう。依存症(アディクション)と呼ばれる行為や衝動に経緯は、全て一括りに出来るものではありません。確かに依存症は対象物が何であってもほとんどの場合に、「…
今回はカウンセリングに関するミニコラムです。 日本語の疑問詞には裏の意味がある 私達援助職は、クライアントにその理由や由縁を問いかけるときに、「なぜ」「どうして」という言葉を使わないことが推奨されています。その理由は日本語の会…
なぜパワーハラスメント事例「お局」を解釈する (後)お局が生じるのか、それはもちろん「許せない」と感じるからです。そしてここには最低三人の登場人物 (主に女性) が必要となります。そもそもの姉が妹役になれる環境があること、そしてその妹役と…
今回はパワーハラスメントの女性同士版、俗にいう「お局」と呼ばれるものを事例としてあげて推敲します。人間関係の病ですから、いつもと同様に「加害者には事情がある」という前提をもって解釈を進めていきます。 パワーハラスメント(パワハラ)を…