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謝らない人 – 見栄と意地の由縁
そもそも見栄・意地には「前提」が必要 謝罪をたじろぐ、不都合になると顎が上がってしまう人などの矛先には、実は対人関係上の「怖さ」がよぎっています。「怖さ」ですから、攻撃的に見えるような態度でも実は防御です。しかも過剰な反応です。これ…

震災とコロナ : 災害後の「気が立つ」反応
有事時の心因反応 東日本大震災後数回、東京から現地のアルコール問題の支援に携わっています。沿岸部の気仙沼・南三陸に向かう道路の周囲の木々の下半分は、津波の塩水をかぶって茶色に染まっていることに驚かされました。しかし現地の人々と触れて…

摂食障害 : 「やめること」を目標とできない依存症
これまでも何度か述べている摂食障害ですが、断酒・断薬など完全に止めることができないただ一つの依存症という側面があります。 子どもからの問題行動 : ひきこもりや摂食障害 従来依存症と言われるものより、より根本が深い嗜癖行為と…

メンタルクリニック・精神科・心療内科に行くべき人は?違いを川崎市の心療内科医が解説
会社での仕事やプライベートによって、心が悪い状態になってしまった人のために、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどがありますが、「もし自分がうつなどのこころの不調を感じるは何処の行くべきか?」「何処の科の医師がきちんと相談に乗ってくれる…

精神科の家族や恋人の付き添い(メンタルクリニック・心療内科も含む)
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 今回は、ご家族や恋人の方が精神科・心療内科・メンタルクリニックの受診に付き添う場合について、当院の考え方をお伝えします。 精神科の付き添いについて、家族や恋人が悩む例 …

ひきこもりの変遷 (後)
ひきこもりの変遷(前)に引き続き、後半は深掘りします。 ▼ひきこもりの変換(前)のおさらいはこちら https://blog.kawasaki-numata.jp/hikikomori1/ ひきこもる時の大きな願い …

ひきこもりの変遷(前)
今回はひきこもりと称された流れを、二回に分けて回想していきます。 「社会的」なひきこもりはいま。 いまから十数年前に、「社会的引きこもり」という本がベスト・セラーになりました。この当時の「社会的」という意味は、SNSを初めとし…

行動経済学の応用(後) : その気になれば依存症治療は明るい
前回に引き続きで、今度は依存症治療のこれからについてです。 ▼前回の「行動経済学の応用 (前) : 「屈服」で人は動かない。」おさらいはこちら https://blog.kawasaki-numata.jp/behavior…

行動経済学の応用 (前) : 「屈服」で人は動かない
依存症治療の「底つき体験」 依存症治療の中に「底付き体験」というものがあります。アルコール依存症ならば、「いくら言っても本人が治療に入ろうとしないときは、日常生活がままならなくなり、本人が参ったというまで待つ」というのが一つの戦略に…

復職に際して
学校では夏休みや冬休みの後が最も自殺が多くなります。休み前の辛い出来事が繰り返されることを心配してしまうのでしょう。一方社会人の場合は、学童・生徒とは考え方を変えなければなりません。 今回は職場を休んでいた方が復職する際の不安の流れ…