ARCHIVEnumata_content
神経症について
今回は適応障害の原点である「神経症」という概念について要点を述べてみます。 神経性は個体ではなく、周囲や他者との「関係性」が焦点となる疾患です。 前提 : 「学んだことは、使いたくなる」という怖さ 昔から一般的にも使われ…
こころの治療に「ウケ」は要らない
ことばの独り歩き こころの分野はどうしても広くなることもあり、いまも昔も様々な一般本の題材となります。よって流行語というのも出てきます。特に人間関係に関するワードは多くみられます。時々ワードのインパクト重視になり、その意味の嚙み砕き…
人間関係は運転である
仕事においても、恋愛においても、家族においても人間関係というのは頻繁に感情を揺さぶります。人間関係において何一つ悩みがないという方はいないのではないでしょうか?特にいわゆる「苦手な人」に対してはどのように接して良いのかがわからなくなります…
「へこませて従わせる」- 家族に学ぶ無意識
今回は、家族という閉塞空間だからこそ通用するやり取りについて述べます。家族で問題ないと思った言い回しを無意識に他人に行うことで、ハラスメントなどあつれきにつながっています。 「どうしてそういうことするの?」という言い回し 以前…
むし返し衝動 : 会話におけるアディクション
今回は「DVと共依存」について、事例を深層心理を交えて述べます。 「それで済むと思ってんの?」と、延々と責め続ける妻の心理 夫婦のやりとりでよく起こりがちで、かつ注目すべきひとつに「むし返し」があります。文字通り「過去のほじく…
DVによる後遺症について心療内科医が解説していきます
まず初めに夫やパートナーなどの相手からDVを受けている場合、知人やお近くの心療内科医などに相談されることをお勧めします。 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは(男女共同参画局) 本題に入ります。配偶者暴力(DV)とは、配偶…
「決めつけられる」という不本意
コロナ渦のディスコミュニケーション コロナが世に出てきた当初、「コロナが怖い」で思い浮かぶ対象は「感染」でした。 確かに今春の緊急事態宣言前はそのようでした。しかし実際に緊急事態宣言に入り、人々の往来が少なくなると、「コロナが…
こころはあくまでオーダーメイド
本日は「HSP」「アダルトチルドレン」「毒親」「PTSD」「発達障害」など、メンタルヘルスや心理に関わる用語の流行語化についての見解です。 精神医療流行語に対する憂い 精神科医療では、時代により流行る言葉が出てきます。本来専門…
患者さんをお諫めするとき
対人関係にコミットするクリニックとして、回復を願って患者さんをお諫めするときがあります。 対人関係問題を扱うクリニックとして 当院は症状や衝動の収まりの一環として、対人スキルの拡大の寄与に取り組んでいます。その中にはすぐに実践…
ネット・ゲームへの嗜癖-身近になる嗜癖医療
今回はゲーム嗜癖第二弾です。こちらを先に書いた方が無難だったかもしれませんね。 インターネット嗜癖からゲーム嗜癖へ 2000年代後半から少しずつ言われ始めた「インターネット嗜癖」をある意味跳び越す形で、今度「ゲームへの嗜癖」が…