CATEGORYうつ病

うつと依存 :「最悪の回避」として使われる─補完と依存の心理的地図
今回はうつ状態と依存症の流れについて、典型的なアルコール依存症を例にして述べていきます。衝動統制障害は、あくまで火山の噴火の部分に過ぎず、潜んでいるところを見つめていくことになります。 アルコールは「うつの補完」として選ばれる …

五月病はこころの過去の反応 -五月病の原因を探る
新年度が始まり、緊張感と慌ただしさのなかで4月を乗り越えた頃、ふと気が抜けたような感覚に襲われることがあります。やる気が出ない、職場に行きたくない、身体が重い……そうした状態を人はよく「五月病」と呼びます。ただ、医学的に「五月病」という診…

うつ病と見間違えやすい身体疾患の症状
今回は、身体疾患によるうつ状態の事例を示します。身体疾患の症状としてあらわれているもので、うつ病や他の精神障害ではないものです。精神科産業医をしていると、企業検診でも明確には捉えられず、身体の病気として簡単に推測できない不眠や抑うつ気分な…

精神科の薬の減薬の方法
○精神科薬物療法の前提 -減薬の方法を学ぶ前におさらい 前回は神経症(適応障害)やうつ病の薬の入れ方について解説しました。ポイントは向精神薬(抗うつ薬・精神安定剤・抗精神病薬)の効き方は、頭痛薬や風邪薬、消化器の薬など日頃皆さんが市…

職場適応障害とかつての「新型うつ病」(後)
人事異動の季節になってきていることもあり、かつての新型うつ病を取り上げています。後半記事では新型うつ病の衝動の現代への変遷についてみていきます。 ▼「職場適応障害とかつての「新型うつ病」」の前編はこちら https://bl…

職場適応障害とかつての「新型うつ病」(前)
適応障害・うつ病・新型うつ病 労務における精神疾患の三大要因は、過労、職務適正、そして人間関係となっています。また適応障害という診断は、その状態を回避できれば、状態が改善して来るだろうという子が見込まれる時使われます。 一方う…

うつ病と神経症の兆候 ~何気ない変化を捉える~
今回は前置きが必要なので長文になりますが、ポイントは後半の「うつ病における意外な兆し」です。 病状の成り立ちと流れの重要性 例えばうつ病という診断は、現在はクリアカットに様々な症状の有無のみで分別されますが、以前は病態像の把握…

メンタルクリニック・精神科・心療内科に行くべき人は?違いを川崎市の心療内科医が解説
会社での仕事やプライベートによって、心が悪い状態になってしまった人のために、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどがありますが、「もし自分がうつなどのこころの不調を感じるは何処の行くべきか?」「何処の科の医師がきちんと相談に乗ってくれる…

復職に際して
学校では夏休みや冬休みの後が最も自殺が多くなります。休み前の辛い出来事が繰り返されることを心配してしまうのでしょう。一方社会人の場合は、学童・生徒とは考え方を変えなければなりません。 今回は職場を休んでいた方が復職する際の不安の流れ…

こころはあくまでオーダーメイド
本日は「HSP」「アダルトチルドレン」「毒親」「PTSD」「発達障害」など、メンタルヘルスや心理に関わる用語の流行語化についての見解です。 精神医療流行語に対する憂い 精神科医療では、時代により流行る言葉が出てきます。本来専門…