CATEGORY人間関係・いじめ・ハラスメント

職場適応障害とかつての「新型うつ病」(前)
適応障害・うつ病・新型うつ病 労務における精神疾患の三大要因は、過労、職務適正、そして人間関係となっています。また適応障害という診断は、その状態を回避できれば、状態が改善して来るだろうという子が見込まれる時使われます。 一方う…

正義感という名の嫉妬 : 加害者治療の視点
「許せない」と感じる事柄は、実は許されるなら実行したいこと 当院でもSNS炎上に悩む方の来院が年々増えています。最近になって政府の介入が入ってきたことの影響か、例えば様々な記事を掲載するヤフーのコメント(通称ヤフコメ)欄では、評価が…

敵意帰属バイアス│加害者は元被害者 (後)
心理学用語における「敵意帰属バイアス」は、今回取り上げた煽り運転の例だけではなく、様々なところに応用されるものかと思います。最後の項は一連の項の肝である「帰属」観念、および「敵意」としての変換について示します。 ▼「敵意帰属バイアス…

敵意帰属バイアス│加害者は元被害者 (中)
前回は、「煽り運転」における心理状態 (衝動励起) の流れを示しました。このあとは、煽り運転の流れにおける心理学用語の解説、「敵意帰属バイアス」の説明します。まずはバイアスの生じ方について述べ、次項にて煽り運転への結びつけとします。 …

敵意帰属バイアス│加害者は元被害者 (前)
加害者治療の重要性 精神科治療の一つに、加害者治療というのが徐々に出てきています。最初はDVや児童虐待など身体的な攻撃衝動に始まり、次第に心理的な虐待、いじめ、そして万引きや住居侵入や痴漢などの性衝動に対して、様々な治療が行われてい…

自己肯定感が物事の習得に及ぼす影響
今回は自己肯定感の影響について、学習法に焦点をあてて述べてみます。 自己肯定感という前提 世間には「習うより慣れろ」という言葉があります。職人さんや料理人を初めとしたモノづくりの人、あるいは私ども援助職でもよく聞く…

不安定な時こそ、相手の事情をみつめる
相手の気持ちをのぞき込む 人間関係で悩んだ時に、自分がどのようにしたらいいかと考えがちです。確かにこのような視点が優先されることは初めのうちは仕方ないことです。しかしカウンセリングや事象帯にする解釈を加えていくことによって、相手の視…

「ならぬことはならぬ?」-釈然感の生まれ方
「へこませて動かす」は禁物 今回は人間関係の基本として、上述の言葉を出します。 これには反論があるかもしれません。例えば、親子関係では「しつけ」と称して「言いきかせる」ことが推奨されることもあります。また会社では「いいから、言…

マウンティングの由縁
「さも私が言われている」と感じるクセ 夫や親のことを言われると腹が立つ…。例えば、女性同士のふとしたよもやま話をしている中で、一方の女性が急に不機嫌になってきたという場面は容易に想像できるでしょう。夫のことを自虐的に話したときに、思…

「失礼」と連呼する癖
今回は「我慢して生きていた」「納得しないものを飲み込んだ」経験の影響についてのべます。 いずれも巷では、あたりまえと言われていることの中にも、実は過去の個人事情がこびりついていることがあるという事例です。 「正しさ」へのこだわ…