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DVによる後遺症について心療内科医が解説していきます
まず初めに夫やパートナーなどの相手からDVを受けている場合、知人やお近くの心療内科医などに相談されることをお勧めします。 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは(男女共同参画局) 本題に入ります。配偶者暴力(DV)とは、配偶…

「決めつけられる」という不本意
コロナ渦のディスコミュニケーション コロナが世に出てきた当初、「コロナが怖い」で思い浮かぶ対象は「感染」でした。 確かに今春の緊急事態宣言前はそのようでした。しかし実際に緊急事態宣言に入り、人々の往来が少なくなると、「コロナが…

こころはあくまでオーダーメイド
本日は「HSP」「アダルトチルドレン」「毒親」「PTSD」「発達障害」など、メンタルヘルスや心理に関わる用語の流行語化についての見解です。 精神医療流行語に対する憂い 精神科医療では、時代により流行る言葉が出てきます。本来専門…

患者さんをお諫めするとき
対人関係にコミットするクリニックとして、回復を願って患者さんをお諫めするときがあります。 対人関係問題を扱うクリニックとして 当院は症状や衝動の収まりの一環として、対人スキルの拡大の寄与に取り組んでいます。その中にはすぐに実践…

ネット・ゲームへの嗜癖-身近になる嗜癖医療
今回はゲーム嗜癖第二弾です。こちらを先に書いた方が無難だったかもしれませんね。 ▼前回のおさらいはこちら https://blog.kawasaki-numata.jp/game/ インターネット嗜癖からゲーム嗜癖へ…

ゲーム嗜癖の特徴~他の嗜癖対象との違い
ゲームへの嗜癖 前述の通り、ゲームへの嗜癖が正式病名になる機運です。しかしゲームは独自の嗜癖的特徴があるかと思います。 現代のゲームの場合、依存に至るまでの背景にはネットが欠かせないと思います。そしてこのネットがあるからこそ、…

人間関係はアレルギー : 「また同じことになる」という怖さ。
今回はその道に携わっている方々から見れば多少反感を招くかもしれませんが、嗜癖医療の目的は何かについて考えていきたいと思います。 嗜癖医療(衝動の病)は「回復」を目指してきた。 今日まで、衝動の病(嗜癖医療)の治療のモットーは「…

人間関係のしがらみに疲れた際の考え方を川崎市の心療内科医が解説します
当院には、会社で勤められている方、学生の方などさまざまな患者様が来院されています。 そんな患者様のお話を長年聞いておりますと人間関係というのはにしがらみなのだと時々感じることがあります。本記事では、私の人間関係に対する考え方に加え、…

むし返す癖 : 会話におけるアディクション
「これで済むと思ってんの?」と、延々と責め続ける 夫婦のやりとりでよく起こりがちで、かつ注目すべきひとつに「蒸し返し」があります。文字通り「過去のほじくり返し」です。ほじくり返し方はいろいろあります。「これで終わると思ったら大間違い…

セリンクロとアルコール依存症の治療
こんにちは。川崎市内で心療内科の医師をしております沼田と申します。 今回は、アルコール依存症における飲酒量低減を効能又は効果とする国内で初めての薬剤「セリンクロ」について詳しく解説していきます。 ナルメフェン(セリンクロ)の注…