CATEGORYいじめ

不安定な時こそ、相手の事情をみつめる
相手の気持ちをのぞき込む 人間関係で悩んだ時に、自分がどのようにしたらいいかと考えがちです。確かにこのような視点が優先されることは初めのうちは仕方ないことです。しかしカウンセリングや事象帯にする解釈を加えていくことによって、相手の視…

トラウマと自己肯定感のありかたについて
〇 前置き : 人が行う援助だから「人間味」を無視できない。 前回「トラウマと認知行動療法」について述べました。このコラムを書いた背景は「援助者側が当事者との前提の違いに気づかないことがないか」を日頃から臨床的に感じるためです。 …

トラウマの影響と認知行動療法(後)
前半はトラウマと機能不全家族について再考しました。後半は認知行動療法など将来を拡げる治療法を用いる際における、トラウマサバイバーの反応を踏まえた留意点です。 変わりたいのに、たじろがせる理由 さてこのような家庭や生育での前提が…

トラウマの影響と認知行動療法 (前)
今回は、前半は機能不全家族での前提になりやすい関係性を示します。後半はこのようなトラウマ体験者に認知行動療法時に生じる当事者の反応について解説します。 今回は認知行動療法を例に挙げますが、他にも同じように未来への変化や拡大を狙う想起…

「ならぬことはならぬ?」-釈然感の生まれ方
「へこませて動かす」は禁物 今回は人間関係の基本として、上述の言葉を出します。 これには反論があるかもしれません。例えば、親子関係では「しつけ」と称して「言いきかせる」ことが推奨されることもあります。また会社では「いいから、言…

マウンティングの由縁
「さも私が言われている」と感じるクセ 夫や親のことを言われると腹が立つ…。例えば、女性同士のふとしたよもやま話をしている中で、一方の女性が急に不機嫌になってきたという場面は容易に想像できるでしょう。夫のことを自虐的に話したときに、思…

児童虐待と投影性同一視 (前)
今回は児童虐待の心理について述、母親と子どもを例にして述べます。特に家庭内虐待に生じる慈しみと虐めの両極端さが焦点と考えています。 極端な行動の裏には「別の人」がいる 私は児童虐待の心理性について、「よしよし、バーン」と例えて…

DVによる後遺症について心療内科医が解説していきます
まず初めに夫やパートナーなどの相手からDVを受けている場合、知人やお近くの心療内科医などに相談されることをお勧めします。 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは(男女共同参画局) 本題に入ります。配偶者暴力(DV)とは、配偶…

「いじめが陰湿さを必要とするわけ」を解説
「人をいじめる人はどのような感情なのか」「なぜそのような行動を起こすのか」気になる方は多くいらっしゃると思われます。いじめはさまざまな場所で年齢関係なく行われます。仕事場や、学校などが例にあげられます。職場では「同僚」や「上司」、学校では…

神経症の治療 : 職場の人間関係
今回のキーワードは「不安は偏りから生じる」「トラウマ(過去の影響)」などです。 「その問題はまた起こるか?」…神経症という強迫思考 今回は少々堅い話から入りますが、いわゆる神経症とは、脳のバイアスに基づくものです…