CATEGORYハラスメント
虚言癖というアディクション
環境変化が生じる時期に表面化されるアディクションとして、虚言癖があります。もちろん癖ですから、本人範囲ではやりたくもないのにやってしまう衝動行為、つまりアディクション(依存症)です。 今回は二つの虚言癖の事例を取り上げます。理解して…
衝動はあやつり人形
今回は衝動について示します。衝動は過去の影響や体験が伏線にあり、衝動の「対象」・「質」・「感度」に反映しています。 衝動「行為」は過去体験の反芻 医療といえば内科や整形外科、眼科などもいわゆる身体科は、保健医療の場合は「症状」…
職場適応障害とかつての「新型うつ病」(後)
人事異動の季節になってきていることもあり、かつての新型うつ病を取り上げています。後半は新型うつ病の衝動の現代への変遷についてみていきます。 新型うつ病の特徴を考える-"エンターテインメント"な一面 この衝動は時代とともに変遷し…
職場適応障害とかつての「新型うつ病」(前)
適応障害・うつ病・新型うつ病 労務における精神疾患の三大要因は、過労、職務適正、そして人間関係となっています。また適応障害という診断は、その状態を回避できれば、状態が改善して来るだろうという子が見込まれる時使われます。 一方う…
トラウマ治療のゴール(後) – 極端さを手放す
前回は家族問題や人間関係上のトラウマが「極端さ」をもたらすことを中心に解説しました。今回の後半は、自動車教習の例えを用いてトラウマ治療のゴールを説明していきたいと思います。 前半記事はコチラ☞ トラウマ治療のゴール(前) - 極端さ…
トラウマ治療のゴール(前) – 極端さを手放す
本日のテーマは、精神科・心療内科の日常診療でよく訊かれる「トラウマ治療のゴール」についてです。 火山の噴火口に蓋だけしても、かえって下のマグマが熱くなるだけ 当メンタルクリニックでは、虐待やDV、ハラスメントやいじめ体験など、…
正義感という名の嫉妬 : 加害者治療の視点
「許せない」と感じる事柄は、実は許されるなら実行したいこと 当院でもSNS炎上に悩む方の来院が年々増えています。最近になって政府の介入が入ってきたことの影響か、例えば様々な記事を掲載するヤフーのコメント(通称ヤフコメ)欄では、評価が…
加害者は元被害者 (後)
心理学用語における「敵意帰属バイアス」は、今回取り上げた煽り運転の例だけではなく、様々なところに応用されるものかと思います。最後の項は一連の項の肝である「帰属」観念、および「敵意」としての変換について示します。 マズローの「欲求五段…
加害者は元被害者 (中)
前回は、「煽り運転」における心理状態 (衝動励起) の流れを示しました。このあとは、煽り運転の流れにおける心理学用語の解説、「敵意帰属バイアス」の説明します。まずはバイアスの生じ方について述べ、次項にて煽り運転への結びつけとします。 …
加害者は元被害者 (前)
加害者治療の重要性 精神科治療の一つに、加害者治療というのが徐々に出てきています。最初はDVや児童虐待など身体的な攻撃衝動に始まり、次第に心理的な虐待、いじめ、そして万引きや住居侵入や痴漢などの性衝動に対して、様々な治療が行われてい…